レアル・マドリードにおけるシャビ・アロンソのテクニカルスタッフ

 

シャビ・アロンソの時代がレアル・マドリードで始まり、トップチームのコーチングスタッフに大きな刷新がもたらされた。カルロ・アンチェロッティがブラジル代表の監督に就任するために退任したことで、ベルナベウで彼を支えていたイタリア人スタッフもチームを去ることになった。

レアル・マドリードをチャンピオンズリーグ2度の優勝へ導いたのは、このグループであり、彼らは2021年にアンチェロッティが監督として復帰してから成功を築いてきた。そのため、彼らを代えることは容易ではない。

The Athleticは、関係を守るため匿名を条件に、アロンソの新しいコーチングスタッフのメンバーと共に働いた、もしくは現在働いている複数の関係者に取材し、誰が新加入なのか、そして彼らがマドリードでどのような役割を担うのかを探った。

セバスティアン・パリーリャ(副監督)

セバスとして知られるパリーリャは、新しいスタッフの中で唯一、アロンソの指導者キャリアの最初から共に歩んできた人物である。両者は2018年にレアル・マドリードU-14を率いていた頃からの関係だ。リバプール、マドリード、バイエルン、スペイン代表で活躍した元MFのアロンソは、指導者としての最初の一歩を踏み出す際、経験豊富な人物を側に置きたいと考え、クラブのカンテラで20年近く働いていたアルゼンチン人のパリーリャに声をかけた。彼を推薦したのは、当時マドリードの育成責任者だった経験豊富な指導者マノロ・ディアスである。

アロンソと共に歩み続けたパリーリャは、レアル・ソシエダB、そしてバイヤー・レバークーゼンへと進み、今回マドリードに戻ってきた。レバークーゼン関係者は、47歳の彼を「非常に評価されるコーチ」と表している。パリーリャは欧州サッカー連盟の最高位資格であるUEFA Proライセンスも保持している。マドリードの下部組織やソシエダで彼の指導を受けた選手たちは、出場時間の多い選手から少ない選手まで全員をうまく巻き込み、寄り添うタイプの人物だと語る。

アロンソは、守備を中心に、セットプレーやチームのプレースタイルまで、ほぼすべての面で彼を信頼している。「彼の居場所はプロサッカーであり、あの年代の子たちではなかった」と、マドリードのカンテラに精通した別の関係者は語る。パリーリャは忠誠心と慎重さで知られ、控えめな性格である点もアロンソに高く評価されている。

イスマエル・カメンフォルテ・ロペス(フィジカルコーチ)

カメンフォルテ・ロペスは、マドリードの新しいフィジカル部門の責任者となる。40歳の彼は2011〜2018年の8年間バルセロナのカンテラで働いており、後述するように、今回のスタッフにはマドリードの最大のライバルであるバルサ出身者が他にもいる。

マドリードの練習場バルデベバスの複数の情報筋によれば、カメンフォルテ・ロペスは、バルサの名高い科学者兼フィジカルコーチであるパコ・セイルロ=バルガスの教えを受けており、豊富な理論背景を持つという。彼は、ジムでの作業よりも、アロンソのチームのプレースタイル、選手の負荷計画、グラウンドでのトレーニングに重きを置くタイプだ。

彼の近しい人物は、カメンフォルテ・ロペスを「控えめで観察力が高く、仕事に没頭するタイプ」と語る。彼は筋力トレーニングに特化した自身のアプリ「K-Forte」を開発しているほどだ。バルサのラ・マシアを離れた後は、ニューヨーク・シティ(2018–19)、デンマーク代表(2019–20)、レバークーゼン(2020–25)で働き、2022年に監督として就任したアロンソと合流した。

アルベルト・エンシナス(アシスタントコーチ)

エンシナスは、レバークーゼンでアロンソと成功を収めた後、共にマドリードへやってきた、もう1人の元ラ・マシア出身コーチである。43歳の彼は、カメンフォルテ・ロペスの推薦でバルサに加入した経歴がある。両者は、当時バルセロナB(現在のバルセロナ・アスレティック)を率いていたジェラール・ロペスの下で共に働いた。「彼は控えめでシャイだが、非常に勤勉で、試合状況を読む力に長けている」とロペスは語る。

「彼のおかげで、バルサBで完璧な結果を得ることができた。」

ロペスによれば、2人のアシスタントの貢献は役割以上のものだったという。「彼らは監督にとって非常に頼れるパートナーだ。試合分析だけでなく、先発候補や選手の状態など、あらゆることを相談していた。単なる分析スタッフではなく、本当に強力なチームだった。アロンソの下でも同じことを成し遂げ、レバークーゼンでは“超強力なスタッフ”を作り上げた。」

ベニャット・ラバイエン(アシスタントコーチ

ラバイエンは37歳とスタッフ最年少だが、経験は豊富だ。同じバスク出身の分析家であり、キャリア初期にはアトレティコ・マドリードで3年、スペインサッカー連盟で1年、2011〜2014年にはレアル・マドリードで働いた。彼は、フェルナンド・モリエンテスがU-19チームを指揮していた際のスタッフであり、バルデベバスでもよく知られた存在で、一部の現スタッフとも旧知の仲だ。

さらに国外経験も多く、2017〜18年にはイングランド2部リーズ・ユナイテッドでトーマス・クリスチャンセンとポール・ヘッキングボトムのアシスタントを務めた。当時のクラブ関係者は、ラバイエンを「エキスパート」と評価し、「スペイン市場で彼以上の人物は見つけられなかった」と語っている。 ラバイエンは2018年にレアル・ソシエダのイマノル・アルグアシル監督の下で分析を担当し、クラブの近年最大の成功である2021年国王杯優勝に貢献した。その後、2023年には徳島ヴォルティスで初の監督職を経験し、カタールのアル・ワクラ、レアル・サラゴサのアシスタントも務めている。

トリスタン・セラドール

「20年以上クラブに在籍。レアル・マドリードの理念と価値観を体現する人物。クラブの特性を熟知している。カンテラを熟知している。サッカーを熟知している。」

これは、バルデベバスの関係者が語ったセラドールの人物像である。彼はアロンソの就任会見には姿を見せなかったが、The Athleticによれば、彼も新スタッフの主要メンバーとして加わることが判明している。セラドールはUEFA Proライセンス保持者であり、2001年からマドリードの練習施設で働くベテランである。

彼は、アクラフ・ハキミらの育成に携わった2014–15シーズン、並行してスペイン紙『エル・パイス』の配布部門でも働いていた。 その後、カンテラ内で昇進を重ね、昨季はトップチームの女子部でアルベルト・トリル監督のアシスタントを務めた。トリルは先週退任したが、セラドールはクラブ内での信頼が厚く、残留することとなった。

その信頼を寄せる人物の1人がパリーリャであり、彼はかつて同クラブで共に働いたセラドールをよく知っており、今回のアロンソのスタッフ入りを強く後押しした。セラドールはクラブの「メソドロジー部門」に所属しており、アカデミー全体のプレースタイルを統括し、選手個々のパフォーマンス評価に優れることで知られている。

 

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